1.シドニー日本人国際学校 (SJIS)に入学
私は2013年10⽉に⽗の仕事の都合で、オーストラリアに引っ越しました。シドニー⽇本⼈国際学校(以下SJIS)に転⼊したのは⼩学校3年⽣の10⽉です。初めての転校、初めての海外でしたが、クラスの⼈達はとても温かく迎えてくれ、すぐにクラスに馴染むことができました。
2.学校生活の中で一番楽しかったこと
SJISでの日々はとても楽しく充実したものでした。ハイスクール(中学部のこと)では、学年の壁などまるで存在しないかのように、学年、男⼥、関係なくとても仲良くアットホームな雰囲気の中で伸び伸びと過ごすことができました。それはきっと様々なバックグラウンドを持っている仲間をお互いに受け入れる雰囲気があったからだと思います。先⽣⽅もとても個性的でユーモアがあり、勉強に関する質問から、雑学までたくさんのことを教えてくれました。⽣徒と⼀緒に体育館で遊んだり、休み時間に話したりするなど、ハイスクールの先⽣⽅は⽣徒と⼀緒に学校⽣活を楽しくしてくれました。また、SJIS にはたくさんの⾏事があります。今思い返すと、スクールコンサートが特にやりがいがあり、とても印象に残っています。Y7の時のスクールコンサートはハイスクールになって初めてのコンサートで、合唱曲のハーモニーをより魅⼒的にするため、休み時間も帰りの会の時間もたくさん練習したのを覚えています。また、Y9の時はハイスクールの人数が少なかったので、合奏や合唱ができないのではないかと⼼のどこかで思っていました。しかし、先⽣⽅も合奏に参加してくれたり、休み時間など時間があればハイスクールの仲間と共にハーモニーの練習をしてくれたり、みんなの「スクールコンサートで最⾼のパフォーマンスをお客さんに届けたい」という団結した思いにより本番で⼤成功を収めることができました。あの時の歓声、たくさんの先⽣⽅、保護者の⽅からの⾔葉を今でも忘れません。また、受験に先駆け、ハイスクールの仲間は壮⾏会を開いてくれました。あの時のサプライズは本当に驚きました。準備してくれていたことに全然気付きませんでした。壮⾏会でみんなからもらったメッセージ付きの鉢巻を受験会場に持って⾏きましたし(流⽯に頭に巻いたりはせずに、リュックにしまっておきました)、今も⼤切にとってあります!担任の先⽣がよく⼝にしていた「受験は団体戦だ」という⾔葉の⼤切さを身をもって感じました。
3.海外生活で一番苦労したこと
私が海外⽣活の中で1番苦労したことは⽇本語の語彙⼒の維持・向上です。オーストラリアに住んでいると、⽇本に住んでいた時と比べ街中やテレビで⽇本語を見たり聞いたりする機会が減りました。受験の際、⾃分の語彙⼒の少なさで不利にならないようにするため、国語の先⽣は漢字テストを頻繁に⾏ってくれたり、⾔葉遣いを訂正してくれたりしました。今でも、⽇常会話の中で分らない単語が出てくることもありますが、その都度調べるように努めています。
4.志望校を絞るにあたって
私はY7の時から都⽴⻄⾼等学校(以下西高)に⾏きたい、となんとなく思っていましたが、西高に合格することは容易ではないため当時の私にとって西高は憧れでした。実際に学校⾒学に⾏き、西高の⾃由でアカデミックな校⾵、「授業で勝負」という合⾔葉により魅了されました。また、帰国⼦⼥受験に頼るのではなく⼀般受験で⾃分の実⼒を試したかったことも西高受験を決めた理由の⼀つです。先⽣⽅は⼀⽣懸命対策を練ってくれたり、勉強に対する適切な助⾔をくれたりしました。そのおかげで私はぶれることなく、ずっと西高を第⼀志望に掲げ続けることができました。
5.受験に際し、取り組んだり工夫したこと
私はY9 になってから、以前より時間を有効活⽤できるようになったと思います。家から学校までは⽚道45分ほどかかり、昔は通学で時間がとられてしまうのはもったいないと思っていました。しかし、その時間で教科書を読んだり、ノートを⾒返したり、睡眠をとったりすることで時間を有効活⽤できたと思います。また、私⽴⾼校受験にあたって、私はTOEICに何度か挑戦しました。TOEICで満⾜いく結果が得られなかった時、英語の先⽣はTOEICの対策をしてくれました。そのおかげで、満⾜のいく点数を取ることができました。私はY7の終わりとY9の2回、学校⾒学に⾏きました。海外にいて、⽇本国内の⽣徒よりも受験に関する情報量が少なかったため、できるだけたくさんの学校を⾒学しました。学校⾒学で得られる情報は⼤きいです。校⾵は実際に⾏ってみないと分かりません。
6.受験に際しての先生方の姿勢、協力
都⽴⾼校は多くの私⽴⾼校と違い、5科⽬受験で理科、社会も勉強しなければなりません。過去に帰国⼦⼥枠のない都⽴⾼校を受験した⽣徒は少なかったので先⽣⽅は⼤変だったと思います。塾に通っていなかった私のために授業内で受験対策ができるよう、授業の進度を早めてくれたり、⼀⼯夫しなければ解けない問題を⽤意してくれたり、たくさんの⼯夫を凝らしてくれました。特に、数学では、先⽣が予想問題を作ってくれ、最後の数ヶ⽉でとても実⼒がついたと実感しています。また、私⽴⾼校のための⾯接対策もたくさんの先⽣⽅に協⼒してもらい、苦⼿だった敬語や⾯接のマナーも⾝につけることができました。そのおかげで⾯接のある私立⾼校は全て合格することができました!SJIS では、解りやすく、深く⾯⽩い授業を先⽣⽅が展開してくれます。また、質問をすれば的確に答えてくれたり、発展的な問題に取り組みたかったら全⼒で協⼒してくれたり、逆につまずいたら丁寧に、理解できるまでしっかりと教えてくれます。先⽣⽅のご協⼒のおかげで私は西高に合格することができました。先⽣⽅、本当にありがとうございました。
7.海外生活で培ったこと
私は、多⽂化主義であるオーストラリアで暮らすことによって⽂化の多様性を学ぶことができただけでなく、オージーのおかげで以前よりも積極性を⾝につけることができたと感じています。また、SJISに通うことで、⽇本の勉強を疎かにせず、英語も学ぶことができました。さらに、理科・社会も⽇本のカリキュラムと同じように学ぶことができ、素晴らしい環境に恵まれていたのだと改めて実感します。
8.シドニー生活の中で、お気に入りの場所や、オーストラリアの中で友達に勧めたい場所
私はマンリーが⼤好きでした。美しいビーチ、壮⼤な⾃然、フレンドリーな人々、素晴らしいレストランなどがあり私の一押しの場所です。皆さんもぜひ、時間をかけてマンリーを満喫してみてください!また、グレートバリアリーフに浮かんでいる島々を訪れることも素晴らしい経験となります。忙しい日々を忘れ、サンゴに囲まれた島でリラックスするのは最高です。シュノーケリングは何回やっても飽きず、とても楽しいです。
9.生徒会長としての思い出
旧日本軍によるシドニー湾攻撃での戦没者を追悼するクッタバル式典では、亡くなられた⽇本⼈の名前を⼆年連続で⽇本⼈代表として読み上げたり、海上⾃衛隊の練習艦の歓迎式典に参加したり、たくさんの貴重な経験をすることができました。⽇本とオーストラリアの戦争の歴史や、⾃衛隊の船のことなどたくさんの知識を得ることができただけでなく、実際に式典の場でオーストラリア海軍の⽅や⾃衛隊の⽅とお話したことで新しい発⾒をすることができました。
10.志望校入学後の学校生活について
新型コロナウイルスの影響で、西高の学校再開が予定より、⼆ヶ月ほど遅れてしまいました。⼊学式の前⽇の夜に⼊学式の中⽌の連絡がきたのはショックでした(笑)5月下旬から登校日が設けられ、6月からは授業も始まり、とても楽しい日々を送っています。チャイムと同時に授業が始まり、「授業で勝負」という⾔葉通り、とても深くて⾯⽩い授業を先⽣⽅は展開してくれます。また、進度が早いため予習を怠ると授業に置いて⾏かれてしまいます。クラスメートはとても個性的で野望を持っているなど変わっている⼈が多いです。ですが、やはりみんな賢く、授業に意欲的な⼈が多いため、日々刺激を受けています。学業だけでなく、⾏事や部活にも全⼒で取り組み、教養も⾝につけながら、充実した高校⽣活を送っていきたいです!
11.志望校入学後の学校生活について
SJISへの⼊学を検討している皆さん、SJISには楽しい仲間と⾯⽩い先⽣⽅が待っています。実際に私は今でもSJISで出会った先生方や友達と連絡を取り合っています。SJIS で過ごした6 年半は私にとって⼀⽣の宝物になりました。SJISという恵まれた環境にいなかったら今の私はなかったと思います。SJISには私たちが全⼒で学問や⾏事に取り組めば先⽣⽅も全⼒で応えてくれるという環境が整っています。また、スクールコンサート、スポーツデーだけではなく、ハイスクールは楽しい修学旅⾏や現地校交流などがあります。皆さんにもこの素晴らしい環境で伸び伸びと楽しく、充実した学校⽣活を送って欲しいです。皆さんのSJISでの学校⽣活が素晴らしいものになることを願っています!!
シドニー⽇本⼈国際学校中学部第49回卒業⽣ 鈴⽊絹⼦
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1. シドニー日本人国際学校に入学した年、経緯を教えてください。 2019年4月にシドニー日本人国際学校(以下SJIS)に入学しました。中学2年生になる時に、父の仕事の都合により日本からオーストラリアに移住しました。
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1. シドニー日本人国際学校に入学した年、経緯を教えてください。 私は2020年1月、中2の頃に、日本の勉強をキャッチアップし高校受験に備えるために、現地校からシドニー日本人国際学校(以下、SJIS)に転入しました。 そして、とても素晴らしい友達や先生方に恵まれ、かけがえのない経験をすることができました。
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